インフルエンザの予防接種
インフルエンザの予防接種は予約制となっております。
受付は通常、毎年10月からスタートしますが、ホームページや公式LINEなどで随時ご連絡致します。
気になることなどあれば、お気軽にお問い合わせください。
接種時期の目安
インフルエンザの流行時期は毎年12月頃~3月頃です。
ワクチンは接種後すぐに効果は現れず、持続期間は5~6ヶ月のため、流行前の10月~11月に接種を受けておくことがお勧めです。
インフルエンザHAワクチンについて
以前は3価ワクチンが使用されていましたが、数年前より4価ワクチンが一般化されています。
インフルエンザはA・B・Cの型があり、種類も様々です。ワクチンは、流行しそうなウイルスを予測して開発されており、複数の型・種類に対応できるように、数種類のインフルエンザウイルス株を組み合わせて開発されています。
「価」はウイルス株を混合した数を数字で表したものです。
従来の3価ワクチンはA型株2種類とB型株1種類を混合したもので、現在使用されている4価ワクチンは、A型株2種類とB型株2種類の合計4種類を混合しています。
4価ワクチンに変わった背景
4価ワクチンは、A型株(H1N1株とH3N2株)、B型株(山形系統株とビクトリア系統株)の4種類を含んだものです。
世界保健機構(WHO)が昨今のインフルエンザの流行状況から4価への変更を提唱したことで、世界中で4価ワクチンが一般化されています。
国内でも、国立感染症研究所の検討会議で製造の承認が下りたことで、4価ワクチンが使用されるようになりました。
インフルエンザワクチンを接種する意義
ワクチンを接種することで、インフルエンザに対する免疫が作られ、発症予防や発症時の重症化を防ぐことが期待できます。
インフルエンザの基礎知識
インフルエンザは、インフルエンザウイルスの感染が原因となる呼吸器感染症です。風邪と同様の症状を示しますが、症状が長引き、程度も強い特徴があります。
感染経路は主に飛沫感染で、発症者の咳やくしゃみから飛散したウイルスを吸い込んでしまうことで感染します。
また、接触感染のケースもあり、ウイルスが付いたドアノブや手すりなどを触り、その手で顔に触れることで感染します。
1~3日ほどの潜伏期間を経て、高熱、のどの痛み、咳、鼻水、頭痛、筋肉痛、関節痛などの症状が現れます。その他、下痢などの消化器症状が現れることもあります。脱水症状も危惧されるため、適宜水分補給を行いましょう。
特に、子どもや高齢者、免疫が低下している方などは重症化して肺炎や脳炎を招く恐れがあるため、気を付けましょう。
治療
処方薬を医師の指示に従って服用し、水分もこまめに摂ってください。症状が起きた翌日から約1週間程度はご自宅で安静にしてください。受診などで外出が必要な場合、マスクを必ず着用するようお願いします。
ご家族が看病する際に注意すること
子どもや高齢者など免疫力が不十分で重症化しやすい方が家族にいる場合、スイッチやドアノブ、便座など、家族全員が触る場所は適宜消毒を行ってください。
発症者がいる部屋は数時間に1回換気を行い、なるべく発症者と接触しないように複数人で看病を行わないようにしましょう。
また、看病を行う方は手洗いをしっかり行ってください。
予防効果を高めるポイント
ワクチン接種は一番予防効果が高い方法です。子どもや高齢者など免疫力が弱く重症化しやすい方がご家族にいらっしゃる場合、ワクチン接種が欠かせません。
また、外出時のマスク着用、こまめな手洗い・うがいも一定の予防効果が見込めます。手洗いは、帰宅時は当然ですが、食事前やトイレの後、たくさんの方が触るものに接触した後も必ず行いましょう。
手洗いは、十分に手を濡らした状態でしっかり泡立てた石鹸で細かいところまで擦り洗い、最後は流水で洗い流しましょう。手洗い後は、使い捨て可能なペーパータオル、あるいは清潔なタオルでしっかりと拭いてください。
手を拭いてから、消毒用アルコールで擦るのも有効です。